BUSINESS
「事業」から見るスズキ
スズキの事業の根源には
いつもパイオニア精神が宿っている
人々の暮らしのパートナーとなる製品・サービスを届けているスズキ。
その歴史の中でパイオニア精神とともに歩んできた様々な事業をご紹介します。
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1909
織機創業
鈴木式織機、革新の一歩
1909年、創業者である鈴木道雄は鈴木式織機製作所を創業しました。創業後は当時まだどの織機メーカーも扱っていない独創的な装置を発明するなど、織機メーカーとして着実に発展していきました。
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1920
株式会社設立&
道雄社長就任
嵐の中の船出
1920年、本格的な戦後恐慌が日本を襲うなか、前年まで続いた好景気で事業が拡大し、飛躍への転機を図っていた鈴木道雄は同年3月20日「鈴木式織機株式会社」を創立し、初代の取締役社長に就任しました。この日こそがスズキの100年以上におよぶ歴史が始まった瞬間でした。
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1952
二輪車事業への挑戦
自転車の常識を覆す、パワーフリー
1952年、後の二代目社長となる取締役の鈴木俊三のアイデアをもとに自転車用補助エンジン「パワーフリー」を開発し二輪車事業へと参入します。この製品も当時の自転車の常識を覆す発明であったため、売上を順調に伸ばしていきました。
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1953
四輪車の開発
軽自動車の夜明けを告げた、スズキの挑戦
1953年、スズキは戦争で中断していた四輪車の研究を再開。外国車を3台購入し、それを分解・研究して、着手からわずか7ヶ月で軽自動車の試作車を完成させました。以降、軽自動車の開発は快調なペースで進み、1955年にスズキ初の軽自動車「スズライト」を完成させ世に送り出しました。
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1962
社是の制定
合言葉は「価値ある製品を」
スズキは1962年に「社是」を制定。「価値ある製品を」をモットーに、製品・会社・人間づくりの三つの努力目標を掲げています。1つ目は「お客様(※)の立場になって価値ある製品を作ろう」。2つ目は「協力一致清新な会社を建設しよう」。3つ目は「自己の向上につとめ常に意欲的に前進しよう」です。以降、社是は独自の社風を確立していく指針になりました。
※制定当時は「消費者」と表記していました。
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1973
軽四輪市場で
シェアトップ獲得
33年間シェアトップの夜明け
スズキが創立50周年を迎えた1970年当時、軽自動車市場でスズキは他メーカーとしのぎを削っていました。そんな中スズキは営業戦略の改新、ジムニーやフロンテシリーズなど新車種の積極的な商品展開を行いました。そして1973年に念願の軽自動車市場シェア1位を獲得し、以降33年間にわたりシェア1位の座を守り続けました。
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1982
インド進出の第一歩
インドとスズキの絆
当時インド政府では、たくさんの人が買えるクルマを作る計画が推し進められており、その合弁会社(協力会社)を探していました。その状況を知ったスズキの四代目社長である鈴木修は積極的にインド政府へ掛け合い熱心に説明した結果、1982年にインド政府と合弁会社としての契約を締結しました。ここからスズキはインドの経済発展に大きく貢献していきます。
PRODUCT
「製品」から見るスズキ
オリジナルをスタンダードに変えてきた
スズキのクルマの歴史
日本の自動車の歴史を彩ってきたスズキ車。時代の先を読む力とユニークな発想力。
他社が真似のできないモノづくりで作られてきた製品やその背景をご紹介します。
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1955
スズライト
スズキの原点、ここにあり
軽自動車の夜明け
戦後、スズキが初めて生産した軽四輪車がスズライトシリーズです。1954年に開発が始まり、試作車が完成後、箱根で登坂テストを行いました。この車は国民車構想への回答であり、日本の量産軽自動車のパイオニアとなりました。その名は「スズ(スズキの略)」と「ライト(軽い・光明)」に由来します。
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1970
ジムニー
未踏の道を切り拓く、
究極の4WDスピリット
1960年代後半、「もっと軽の特長が生かせるユニークな車を」という構想で構想・開発が進められました。1970年に初代ジムニーを発売すると、本格4WD車として国内で市場を築き上げ、やがては海外市場でも認められる車となりました。この車の独創性は発売当時では唯一の軽四輪駆動車で、ラダーフレームという頑丈な骨格をもち、高い走破性を備えていたことです。
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1979
アルト
時代を超えた、軽自動車のスタンダード
急増する女性ドライバーにターゲットを絞り1979年にアルトが発売されました。アルトは全国統一標準価格47万円という当時としては圧倒的な価格を実現したことに加え、快適・機敏・安全に走るという車本来の機能を実現したことで大ヒット商品となりました。「アルト」はイタリア語で「秀でた」を意味しており、開発者の想いが車名にあらわれています。
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1980
カルタス
世界に通用する小型車
GM社との業務提携を機に共同開発した世界戦略小型車です。「国際的に通用するクルマづくり」として挑戦したこの車は、世界レベルで通用する小型車の礎となりました。国内だけではなく、世界的にも好評を得た車で、特にアメリカ市場でヒット車となりました。
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1993
ワゴンR
新時代の"くつろぎ革命"
1980年代、スズキは軽自動車市場でシェアNo.1ではありながらも徐々にシェアが低下していました。そんな中、スズキが圧倒的なシェアNo.1を確保するために発売されたのが「ワゴンR」でした。ワゴンRはこれまでの軽自動車には無かった広い室内空間を備えるなど、乗る人を最優先した車であることが高く評価され、爆発的なヒット車となりました。現在も軽自動車は多くの人々から支持される存在で、その礎を築いたのがこのワゴンRに他なりません。
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1997
ワゴンRワイド/ソリオ
「ソリオ」の原型となる小型ワゴン
大ヒット製品「ワゴンR」をベースとし、ボディーサイズを拡大した登録車(白ナンバー車)として発売されたワゴンRワイド。ターボ車を設定したこともあり、順調に販売を伸ばしてコンパクトハイトワゴンという独自の市場を切り拓きました。その後は2代目のワゴンR+(プラス)を経てマイナーチェンジ時より車名が「ソリオ」となりました。現在も多くの支持を集める車となり、ソリオはスズキが販売する登録者の中で最も販売が多い車種となりました。
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2002
アルトラパン
女性の心をくすぐるモビリティ
アルトをベースに開発された軽乗用車ラパン。女性をターゲットに、愛着の持てるデザインが特長です。発売以来、こだわり派の若い女性ユーザーから高評価を獲得し、独自の地位を確立してきました。2015年には流行色協会からグランプリを受賞する等、女性の心を捉えたモビリティとして支持されています。
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2004
スイフト
力強さとスピードが融合した
先進コンパクト
スイフトは、グローバル市場をターゲットに開発された世界戦略車です。走行性能と力強いデザインが特徴で、4カ国で同一の高い品質が実現されました。2004年の発売以降、スイフトが示した高い基本性能は世界各国の自動車評論家の絶賛を博し、世界26の国・地域で122の賞を受賞しました。日本でも「2006年次RJCカーオブザイヤー」を受賞するなど、国内外から高い評価を得ています。
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2013
スペーシア
家族の笑顔が広がる、優しい大空間
「パレット」の後継車として発売されたのが「スペーシア」です。広々とした室内空間に加え、女性視点の使いやすさ、運転のしやすさが考えられた車です。2013-2014年には「日本カー・オブ・ザ・イヤー」で最も優れた軽自動車として受賞されるなど、発売当初から現在まで多くの人に支持されています。車名の「スペーシア」には「経済性と広さ・使い勝手で、笑顔があふれる家族の空間にしたい」という開発者の想いが込められています。
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2014
ハスラー
個性的で機能的、
人生を彩るパートナー
2013年の東京モーターショーで世の中に初披露すると、たちまち大きな話題となったハスラー。軽ワゴンとSUVを融合させた新ジャンルの「軽クロスオーバー車」として発売されました。個性的な外観に加え、広い室内空間とラフロード走破性を両立し、発売当初より20代男女をはじめ幅広いお客様に支持されました。「2015年次RJCカーオブザイヤー」を受賞するなど、スズキの代表的な1台となるヒット製品となりました。
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2017
クロスビー
個性と機能が融合した
クロスオーバーワゴン
新型クロスオーバーワゴンは、ワゴンとSUVの長所を融合させた個性的なデザインが特長です。直噴ターボエンジンとマイルドハイブリッドの組み合わせで、優れた走行性能と燃費を実現しました。4WDには走行モードやグリップコントロールなど安全機能を搭載。さらに先進の衝突被害軽減システムや360度の安全確認機能も採用しています。